Home

大使館紹介
ニュース
オフィシャルステイトメント
領事業務

カザフスタンについて

カザフスタン国家機構図

カザフスタン日本関係

カザフスタン経済概要

新首都アスタナ


カザフスタ大統領の国民への教書演説

カザフスタンの革新産業発展

カザフスタン2030

カザフスタン旅行
カザフスタン写真
リンクページ

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 








2012127日カザフスタン共和国

ナザルバエフ大統領はカザフスタン国民への

年次教書演説を行いました。

以下は、その概要です

 

「社会経済の近代化は、カザフスタンの主要な発展ベクトル」

 

カザフスタンは独立して20年が経ち、新しい時代に踏み出しました。 先月新国会及び新政府が発足しました。2011年にカザフスタンの経済が75%に成長し、人口一人当たりのGDPが11000ドルに達成しました。

一方では、現在我々は困難な時代に遭遇しています。予想されていた新たな経済危機が現実化されつつあり、専門家によると、今度の世界的な経済危機が5-6年に亘るものになる見通しであります。従いまして、カザフスタンの経済を新たな試練に耐えられるように多様化させることが我々の義務であります。我々は、2015年に高所得国家になることを目指しています。

 

カザフスタンが進む新たな段階、それは経済の強化、国民の福祉向上への新たな課題でもあります。カザフスタンにとって切実に重要なのは経済的な進歩と公共福祉との最適なバランスを見出す事です。現代社会においてこれは社会経済の近代化の根本的な問題であります。そしてこれは今後10年間におけるカザフスタンの発展の主要なベクトルでもあります。私達は以下の10の方針についての複合的な課題を実現しなくてはなりません。

 

第一に、国民の雇用について

政府が承認した雇用確保に関する新プログラムにおいては、3つの重要な課題が含まれています。

- 就職斡旋における教育や支援の効果的なシステムの構築

- 農村における企業活動の発展支援

- 労働資源の可動性の増大、カザフスタンの経済活動が活発な中心地における優先的な就職斡旋

 

第二に、住宅部門について

我々は、新しい住宅建設プログラムを実施しており、国内において毎年6百万平方メートルの住宅の建設が完了されています。先般の経済危機の際に我々は国内において住宅建設を増加させ、それによって新たな雇用をつくり、ビジネスの機会を増やしたように、今度も各州に必要な資金が給与されます。これらの案件は「国民の所得に合った住宅2020」プログラムの枠内で行われ、国が必要な資金を準備します。

 

第三に、地域発展について

強いカザフスタンといのは、先ず地域が強くならなれければなりません。国の経済発展が各分野の発展次第であり、そのために国内において新たな工場などを建て、新たな雇用を生み、社会分野でのインフラ設備を発展させることが重要であります。

 

第四に、 国民への国家サービスの質的向上について

電子政府を発展させる事が必要となります。

2012年末までに、あらゆる種類のライセンス発効を含めた国家サービスの60%がオンライン上のみで提供されなければなりません。2013年からは全ての国家から許可証をカザフスタン人はオンライン上、もしくは国民サービスセンターを通して受け取れるようにしなければなりません。

近代化における重要な問題、それは行政手続きの簡素化であります。現在ライセンス・リストは30%に削減されています。政府によってさらにこれを3分の1に削減する法案が準備されました。

 

第五に、21世紀はますます複雑化する近代国家統治へ高度な要求をしています。私達の最重要な課題は技能の高い政治的統治者層を養成することです。彼らは官庁エリートの新たな基礎を作り出し、エリートは21世紀にカザフスタンを然るべく導いていかなければなりません。

 

第六に、司法と権利擁護システムの近代化が重要であります

 

第七に、カザフスタン国内の人的資本の質的増大について

これはとりもなおさず教育と保健です。愛国心、倫理規範それから道徳性、民族間の合意と寛容性、身体的・精神的発達、遵法です。これらの意義あることは官民関わらずあらゆる教育機関で植え付けられなければなりません。その他の人の能力レベルの向上に重要な方針は医療サービスの利便性と質の向上、健全な生活の推進であります。現在、国家プログラム「健全なカザフスタン-2015」が実現されつつあります。保健システムの質が向上しています。

 

第八に、年金システムの改善について

カザフスタンは旧ソ連の国々において一番目に蓄財システムを導入しました。現在貯金者の数は800万人に及び、貯金額は170億ドルになっています。今後の年金システムの向上に向けての案を作成することが不可欠です。

 

第九に、産業イノベーション計画について

産業イノベーションの発展計画の社会的な意義は絶対的なものです。このプログラムは未だ経済の近代化の主要な目標です。昨年9,700億テンゲ分の288の計画が開始されました。その結果30,000人以上が雇用されました。我々は経済の先進的な集積経済を形成させ、発展させていきます。

 現在、原料資源や構造基盤の高度な再編において次のような新たな大規模な案件が計画されています。

- エネルギー不足問題と南部地域のエネルギー依存の解決の為に政府は今年、総合プロジェクトコストは23億ドルで、出力が1,320MWのバルハシュ火力発電所の建設

- カザフスタンの領域に建設する国際自動車回廊「西ヨーロッパ‐西中国」の完成は重要な意味を持ちます。3年間で2,700kmの質の高い道路が建設。この作業は来年中に終わらせなければなりません。

- 全長1,200kmの「ジェズカズガン-ベイネウ-シュバルコル」の2つの新しい鉄道の建設

- 政府によるジャンブール州での天然肥料複合施設の建設。これらの肥料は農業にとって必要であります。

- アティラウ石油精製所における17億ドルの石油精製の複合施設の建設。そしてこの石油精製所のガソリンの出荷を3170万トンまでに、またディーゼル燃料の出荷を140万トンまでに増やし、カザフスタンにこれらの燃料をもたらせることが不可欠であります。

- 63億ドルのアティラウ・ガス化学複合施設の計画。この複合施設では毎年500,000トンのプロピレンと800,000トンのポリエチレンが生産させる予定です。

- カラチャガナック・ガス田において年間出力50億㎥のガス再処理工場の建設。

- 国内の中部へのガス供給パイプラインシステムの実現。

- 住宅地、大企業の周辺に建設産業、冶金工業、加工産業が発展していくでしょう。新しく若い企業家達が出現する無数の可能性が出てきます。彼らはこういったチャンスを逃すべきではありません。これらの計画は今年にも開始されます。

 

政府はカザフスタンのイノベーションシステムを確固たるものにしなければなりません。イノベーション・グラントを通じて有望な学術調査のへの融資の為の予算支出を増やすことが重要です。科学に関する新法は研究への国家支援システムの発展の基礎を置きます。「ナザルバエフ大学」において新技術の譲渡及び開発を可能にする新技術・知的研究所などが形成される予定です。

 

今後の発展のための主要課題の一つは、カザフスタン経済への外国投資誘致先の多角化であります。

 

我々は業務環境や投資環境をこれからも強固にしていかなければなりません。国内・外国投資家の法の遵守及び支援、立法の透明性はカザフスタンにおける業務投資環境の基礎となるはずです。私達は規範となる法律計画作成過程において国内・外国投資家との定期的な懇談を行う仕組みを強化しなければなりません。

2012年にカザフスタンのWTO加盟についての交渉が完了され、それによって国内経済への投資的魅力を増加させなければなりません。

 

第十に、農業部分の発展について

カザフスタンの農業部門は大きな輸出可能性と投資を呼び込む高いポテンシャルを持っています。世界では年々食料需要は増大していくことでしょう。この可能性を逃してはなりません。国家として農業へ多大な援助を行っています。私達には農業生産への個人投資のリスク低下の為の借款の保障と保険の国家システムを作成し導入する必要があります。農家による融資の利用拡大の為の複数の道を見つけなければなりません。

 

現在、世界の国々にとって世界規模そして内部からの挑戦への答えを見つけることが重要です。これらの社会経済近代化の10の方針を実行した時、私達は経済を強くし社会を安定させ国民の福祉を向上させることが出来ます。

同時にカザフスタンは国際政治に参加し、これからも世界の安定と安全へ向けて積極的な姿勢をとります。

 

核安全保障、非核世界に関する普遍的宣言の採択に関して我々の提案が、今年の3月に行われるグローバル原子力サミットにおいて具体化され、補完される予定です。

 

本年のアスタナ経済フォーラムは大きな意義を持つものになり、このフォーラムにおいて世界危機を脱するための私達の提言«G Global»が論議される事を期待しています。

さらに今年アスタナ市では国際的な宗教観対話の場が設けられ、第4回世界・伝統宗教指導者会議が行われます。

 

私達の提言した「世界エネルギー環境戦略」の実現に全力を注いでいかなければなりません。これからも「グリーンテクノロジー」への技術移転に向けたアスタナ主導の「グリーンブリッジ」の実現への作業を続けていきます。

カザフスタンの対外政策提案は、国際社会の支持を受けています。この政策の中に今後10年先を見据えた対外政策戦略の本質があります。

 

私達は西側だけでなく、アジア諸国と共に行動していきながらバランスの取れた対外政策を続けていきます。

今年、カザフスタンが主導するアジア相互協力信頼措置会議は(CICA20周年を迎えます。また、今年私達はイスラム協力機構(OIC)、そして集団保障条約機構(CSTO)の議長国を務め上げなければなりません。2012年アスタナ市は独立国家共同体(CIS)そしてチュルク系民族世界の文化的中心地となります。

私達は21世紀の世界規模の挑戦にユーラシア統合の深化によって応えています。私達はロシアそしてベラルーシと統一経済圏を形成し、ユーラシア経済同盟の創設に向けて進んでいます。これは重要な地域間の安定、経済競争力向上の重要な要因であります。私達は他のCIS諸国にユーラシア統合への同調志向に協力する立場であります。

 

社会の近代化は新たな議会と政府、すべてのカザフスタンの責任ある勢力、つまり党・社会的連盟・創造連盟・労働組合・マスコミ・全ての愛国者達の活動における中心的な問題なのです。私達は祖国のために力を結集させなければなりません。全てのカザフスタン人に、挙げられている課題を達成する活動において活発な参加を願うものであります。

 

カザフスタン共和国ナザルバエフ大統領がの2011年1月28日に年頭教書演説の概要

カザフスタン共和国大統領ヌルスルタン・ナザルバイエフのカザフスタン国民に向けた年次教書(抜粋)

2009年3月6日に行われたカザフスタン共和国ナザルバエフ大統領のカザフスタン国民への教書演説の概要「危機による変革と発展」

 

Embassy of the Republic of Kazakhstan in Japan©20 Designed by Asist Solutions Corp.